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パワハラ被害者は異動を願い出るべき?私の経験から徹底解説

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こんにちは。

今回は少し重いテーマですが、パワハラです。

厚生労働省の調査によれば、パワハラの相談件数は年々増加していますが、パワハラを受けた際に何もしない人が40.9%もいます。

男性では49.5%と2人に1人は何もしないで我慢している状況です。

これはどうなの?と思います。

家庭があるし今後の人間関係のことを考えてなかなか動けない気持ちも家庭を持つ男としてわかります。

でも、それで心身を壊してしまったら後が大変です。

今回はそうなりかけた私の実体験に基づき、対応したことを書いています。

私の勤める会社は以前から業績不振もあり、直属の上司がストレスを吐きだすようにひどいことを部下に言ってくる傾向がありました。

この営業所は誰かが代わる代わるパワハラの被害者となり、異動したり退職していく営業所です。

長時間の叱責や「お前この仕事むいてないよ」や「会社のニーズを満たしてないんだからおひきとりください」「お前を見ているとイライラする」「稼いでこないお前は会社にとって損失でしかない」など、よくそんな罵詈雑言を思いつくなというようなことを並べ立てられ、それを棒立ちで聞き続け、一通り終わったところで目障りだから帰れと言われます。

まだ自分の業績が上がっていれば、そのトーンも落ち着いているのですが、業績が悪い時はほぼ毎日それが続きました。

これってパワハラじゃないのかと思い、言い返すと、さらにテンション高く罵詈雑言で小突いてくるなどしてくる始末。

常軌を逸していると思いましたが、我慢して会社に通っていました。

しかし、遂に精神が限界を迎え、会社を休むことになりました。

この様な状況になった時にどうすればよいか本当に悩みました。

「退職」という言葉が頭をよぎります。

でも、ちょっと待ってください。

会社が全て1箇所に集約されている所なら、どうしようもないかもしれませんが、もし何箇所か営業所などが分散されているならば、勇気を持って直属の上司のさらに上の上司に相談してください!

そして、異動を願い出るのです。

今回は私が実際にパワハラ被害者となり、悩んだ末、異動を願い出るところまでを包み隠さず書きました。

この様なことは誰にでも起こりうることです。

1人で悩まないで誰かに相談してください。

もしくは、神経内科に行ってください。

同じ悩みの中にある方の少しでも助けになればと思います。

 

パワハラ被害者はなぜ異動するべきなのか?

厚生労働省ではパワハラを6類型に分けて記載しています。

 

精神的な攻撃 同僚の目の前で叱責される。他の職員も宛先に含め罵倒される
身体的な攻撃 叩く、殴る、蹴るなどの暴行を受ける。丸めたポスターで頭を叩く
過大な要求 新人で仕事のやり方もわからないのに他の人の仕事まで押し付けられる
過小な要求 運転手なのに営業所の草むしりだけを命じられた
人間関係からの引き離し 1人だけ別室に席を移される
個の侵害 交際相手について執拗に問われる。妻に対する悪口を言われる

以上6類型ですが、結局はどれも上2つにつながってくるので、上司からの行為や言葉でひどく精神的、身体的に自分が傷ついたと思ったらパワハラを受けていると認識して間違いありません。

パワハラを受けた時に最初は我慢できるのです。

上司も最初は軽い叱責から始まります。

しかし、上司の思い通りの結果が出ず、数字が動かないと日ごとにエスカレートしていきます。

そして、叱責を受け続けることで自尊心を失い心が病んでいくのです。

それでも自分が病んでいることに気がつかないのです。

この時点でネガティブな思考が働き、「自分はむいていないのでは」「ここにいるのは迷惑ではないか」など色々なことを考え退職を考えてしまいます。

一度、この様な思考になってしまうと、なかなか抜け出せず自分の殻に閉じこもってしまい、周りに助けを求めることに考えが及ばなくなります。

このような状況にも関わらず、上司によるパワハラは毎日続きます。

私の職場の場合、この様な上司のパワハラ発言を誰かが受けている時に止める人はいませんでした。

恥ずかしい話しですが、私自身も他の人がパワハラを受けている時に止めるような気概を持ち合わせていませんでした。

皆、口をはさんで自分に火の粉が飛ぶのを恐れて何も言えないのです。

この状況の中で戦う気概がある人が一人でもいれば職場ではパワハラは発生しません。

残念ながらパワハラが発生する職場というのは、それを止める人が誰もいないので発生するのです。

しかし会社の上層部は、この営業所に退職者が多いので常日頃気にかけています。

社員の様子にいつもと違う所が見られれば、様々な配慮をしてくれ早く動いてくれます。

パワハラをする人の顔を見たり、声を聞くことで拒絶反応が起き、体や気分が悪くなるのであれば環境を変えることで、気持ちは驚くほど変わります。

異動で環境が変わり、その事が心の病を改善してくれることを私は実感できました。

 

私がパワハラ被害者になった理由

ここでパワハラ被害者となった自分を冷静に見つめてみて、なぜこのようになったのか考えてみます。

一番最初に思い当たるのは、上司の期待する業績を上げられなかったことです。

業績がよければ上司もストレスが溜まらず言ってくることはなかったと思います。

それから、自分のおとなしい性質です。

基本的に何か言われても言い返すことはしません。

この性質が「こいつには何を言っても大丈夫」という印象を与えエスカレートさせてしまったと思います。

もう一つは上司へのまめな報告やコミュニケーションをしなかったことです。

苦手な相手となると、なるべく報告やコミュニケーションを最小限にしようと考えてしまい、上司の期待する報告をしていなかったため、上司に「あの件はどうなったか」と聞かれてからの報告になっていました。

この様に考えると、パワハラを受ける自分にも原因があることがわかります。

業績の良し悪しは必ずあるものです。

日頃から上司には事あるごとに報告を心がけたほうがパワハラを防止できます。

パワハラはなるべく受けたくないので、心がけましょう。

 

パワハラ加害者が異動すべきじゃないのか

残念ながらパワハラが起きる職場にはそれを止めるパワーのある人材がいません。

皆、残業するなと言われながら多くの業務をこなすことで手一杯となり他人にかまっている余裕が無いのです。

それであれば上司を替えればいいと思いませんか。

しかし、この様な職場なので退職者が多く、人が育っていないので代わりに立てる人がいないのです。

会社も営業所のトップは業績に関わる重要なポジションですから、ある程度の数字を作った実績のある人を替える決断まではなかなかできないのが現状です。

またパワハラ被害者は私もそうでしたが、我慢に我慢を重ね精神的に病んできて限界がきてから表沙汰となるので、この時点で上司と戦って追い出す気力も、説得力のある業績もありません。

そもそも戦う気力が無い状態で色々な決断をしなければならず、その職場から「逃げる」のが心身ともに大切になってきます。

 

パワハラかどうかはあくまでも受け取る側に判断の権利

残念ながらパワハラをしながら降格もせずに、同じポジションにいる上司が自分の発言を反省して変えることはないでしょう。

自分はこのスタイルでやってきたという自負があるので、部下の自尊心など会社の業績には関係ないと思っています。

この様な職場で働くことは、心身を壊すリスクが伴います。

上司に何を言われても我慢する必要は無いです。

「これくらいのことを気にしていたら仕事にならない」と自分の気持ちに蓋をしてしまうと結局はそのことで仕事にならなくなってしまうのです。

しんどいと思ったら、勇気を持って何かアクションを起こしましょう。

もちろん、退職して仕事を変わるのも1つの選択ではありますが、その仕事がどうしても嫌いでなければ、会社の上司の上司や周りにまずは自分のSOSサインを出してください。

 

パワハラ被害者になって異動した私の対応の流れ

最初は叱責されても何とかやっていたつもりでしたが、少しずつ実績が上がらない日が続き、外回りから営業所へ帰るのが不安になりその不安が絶えずつきまとうようになりました。

その間にも上司からは連絡が入り叱責されるということが繰り返されました。

朝も会社に行くのが憂鬱でした。

そしてあることをきっかけに机を蹴られ、机の上の物を引っくり返され、カバンを蹴りとばされました。

さすがに体への危害を加えることはしてこないのですが、例え気に入らない理由があってもここまでやることは普通ではないと思いました。

この辺りから精神的に完全にまいっていました。

どうにかしないと自分がつぶれると本能的に思いました。

 

まずはパワハラ被害の証拠を残す

これから、どの様に動くにしても証拠を残すことが自分を守るためにも必要だと思い、電話で放たれる暴言を録音しました。

そして、その録音を妻にも聞いてもらいました。

「上司の言うこともわかるけど、これは言いすぎ」

と妻は言いました。

こんな状況を許している会社への不信がつのり、「退職」が頭をよぎりました。

転勤で環境を変えるという考えが自分の中では思いつかなかったです。

 

会社を休んで神経内科に行き診断書をもらう

会社の上司の叱責は続き、最後にはどうしようもなく業務に差し支える指示を出され、いよいよこれは無理だと思い始めて帰った翌日の朝、とうとう体にも変調をきたしました。

その前から睡眠も異常な時間に目が覚めてしまいその後眠れないといった症状が現れていました。

今まで会社を休むことに罪悪感があったのですが、今回は頭ではわかっていても体が動かない状況だったので上司に連絡をして神経内科に行きました。

初めての神経内科でした。

先生に色々と話しを事細かに聞かれ「このまま会社に行ってたら体がつぶれるよ」と言われ、「診断書をあげるから仕事を休みなさい」と言われました。

今まで経験したことのないことにとまどいながらも上司に報告して、次の受診日まで休むことを伝えました。

この時は上司に「何か言われるかもしれない」と不安がよぎりましたが、医者に言われたのであればということで診断書のコピーを送り、休みをもらいました。

今までこの上司も同様のケースを経験しているのでしょう。

体調不良の人間を捕まえて何か言うということはしません。

仕事に穴を空けることに罪悪感を感じてしまいがちですが、心身を壊してしまったら終わりだと思い休養に専念しました。

 

上司の上司が心配して電話をしてきてくれる

会社を休んでいることが、上司の上司に伝わり、休養中に電話をくれました。

ここで思ったのは、自分から言わなくても会社を休むというアクションを起こしたことで上司の上司が気付いてくれ、動いてくれるのだということです。

もちろん、直接自分から動いて訴える方が早かったかもしれません。

でも、パワハラで退職者を出している会社はその様な部署の社員の動きには敏感に反応してくれることに今回気付きました。

 

他部署への異動を願い出る

上司の上司からの電話で部署を変わるという提案を頂きました。

自分の中にはそれまで追い詰められて「やめるしかない」という気持ちしかなかったのですが、目の前の扉が開いたような感覚になり、暗く塞ぎ込んでいた気持ちが晴れてきました。

私も異動をお願いしました。

それからは早かったです。翌日には異動の命令が出て、パワハラ営業所から離れることになりました。

 

パワハラ被害者が異動するべき:まとめ

昨今の社会情勢で会社の業績が落ち込んでいるところが多いと思います。

そのため会社の中にも業績不振からくる危機感が芽生え気持ちの余裕が無いのを感じます。

そして、不安な気持ちのはけ口となるのがパワハラ被害者です。

残念ですが加害者である上司が異動する可能性は低いです。その上司は会社に業績を残してそのポジションについているからです。

この様な部署では代わりの人材が育たないので後に立てる人材がいないことも理由の1つです。

また、パワハラ被害者は心身が弱っていることが多いので加害者と戦える状態ではありません。

であれば、なりふりかまわず逃げてください。

これはかっこ悪いこと、無責任なことではありません。

そのためにやることはたった2つです。

  • パワハラの証拠を残す
  • 神経内科に行き診断書をもらい、会社を休む

あとは会社のアクションで決めればよいと思います。

異動で環境が変わることで気持ちの変化が驚くほどあります。

「退職」も1つの選択ですが、その前に会社の対応をよく見極めてからでも遅くないと私は思います。

一人一人が尊厳を持った人間であることを理解した環境がベースに無ければ、よいパフォーマンスは発揮できません。

その様な環境が無い職場であれば躊躇無くまずは異動を願い出ましょう。

それこそが、自分の心身と家族を守ることにつながります。