こんにちは。
2019年公開の「スカイウォーカーの夜明け」を最後に1977年から42年にわたり9作品で描かれた1つの物語を閉じることになった名作スターウォーズですが、既に次の作品「ローグ・スクワドロン(原題) / Rogue Squadron」の撮影が、2023年クリスマスの全米公開に向けて新監督パティ・ジェンキンスによって2021年初め頃から進んでいます。
この作品は今までの物語とはキャラクターも全く違い、スターファイターのパイロットを中心とした物語となるとのことです。
とはいえ、スターウォーズの世界の中で描かれる物語なので、過去作品に関連するワードやキャラクターが登場することは間違いありません。
そこで今回は作品を見る時間が無い人に「スターウォーズってこんな物語なんだ」とわかるようにあらすじと個人的な感想なんかも話したいと思います。
私は1977年公開のエピソード4から9作品を全て劇場公開を待ってリアルタイムで観る事ができたという貴重な体験をしました。
それだけにスターウォーズに対する思い入れは強く、1人でも多くの方に興味を持って頂けたらうれしいです。
それでは、スターウォーズ エピソード4 新たなる希望をお楽しみください。
スターウォーズ エピソード4「新たなる希望」のあらすじをなるべくわかりやすく解説

スターウォーズはまず大前提として作り話なのですが、オープニングに必ず「a long time ago in a galaxy in far far away・・・」(昔々、はるか彼方の銀河系で)というタイトルが静寂の中で表示されてからオープニングテーマが始まります。
ここで「あれ?昔話なんだ。」って思いませんでした?
いきなり未来ではなく、めっちゃ遠い他の銀河系の昔話というところでファンタジーとして私たちを空想の世界へといざなうのです。
それでは、公開順に今回は最初の公開作品となったエピソード4を見ていきましょう。
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年公開)
全ての物語はここから始まりました。
スターウォーズ9部作はスカイウォーカー家の覚醒から堕落、再生までを描いた作品ですが、この作品はそのうちの堕落したスカイウォーカー家が再生するまでの物語を描いた3部作の1作目です。
始まりは小さな反乱軍の宇宙船が大きな帝国軍の宇宙船に捕獲され小さな宇宙船に9作品の主役となるダース・ベイダーがあるマイクロチップを追いかけるために押し入るところから始まります。
ダース・ベイダーは今でこそ知らない人のほうが少ないくらいかもしれませんが、初登場のインパクトは当時5歳の私には恐怖を植え付けるには十分でした。
あの「コーーパーーコーーパーー」という呼吸音からして得体のしれない邪悪な奴という印象で怖くも引き付けられる存在として物語に引き込むのに大きな役割を果たしました。
登場していきなりですが、反乱軍の兵士を片手であご下をつかんでいとも簡単に持ち上げてしまうという怪力を見せ、ただものではないことをうかがわせます。
ちなみにダースベイダーのマスクや衣装は日本の戦国時代の鎧兜をモチーフに作られたそうです。
そしてこの宇宙船の中でダース・ベイダーに捕まってしまう反乱軍リーダーのレイア姫は捕まる前にR2-D2という3足歩行や2足歩行をするアンドロイドにマイクロチップを託して、宇宙船からこっそりと脱出ポッドで宇宙空間へと送り出します。
このR2-D2の友人(人ではないですが)であるC-3POという金ぴかの人型アンドロイドも道連れにし長い付き合いとなる名コンビが物語にはからずも巻き込まれてしまうのです。
このアンドロイドの脱出ポットが到着したのが銀河系の端にあるタトゥイーンという砂漠の惑星でした。
そこに住む農家のルーク・スカイウォーカーという青年がこのアンドロイドたちと出会い、R2-D2が主人として探していたオビ・ワン・ケノービという老人に出会います。
このオビ・ワンが身の上話をする際にルークにライトセーバー(光る剣、ガンダムで言うビームサーベルみたいなもの)をチラ見せします。
ここでオビ・ワンがR2-D2に隠されたマイクロチップを見て、レイア姫からの助けを求めるメッセージを見て、ルークに「ダース・ベイダーがルークの父親を殺した」と告げ、敵討ちに一緒に来ないかと誘いをかけます。
ルークはこのタトゥイーンで叔父、叔母に育てられていてオビ・ワンが言うように父母は一緒に暮らしていません。
この事実がこの物語の壮大な伏線となっているのですが、この時ルークは叔父たちの手伝いをしないといけないと言って、オビ・ワンの誘いを断ります。
ルークは明らかに宇宙への思いを持って、冒険に思いをはせる若者でした。
その思いを叔父、叔母たちへの義理で断ちきろうとしていました。
ところが、ルークたちが家を離れている間にドロイドを探して追ってきた帝国軍によって叔父、叔母ともに家ごと燃やされ惨殺されていたのです。
帰る家も親代わりの叔父、叔母も突然失ってしまったルークはタトゥイーンに留まる理由が無くなり、オビ・ワンと宇宙へ旅立つことを決意するのです。
ざっくり分けるとスターウォーズの世界は2勢力に分かれます
帝国軍(悪):ダースベイダー
反乱軍(善):ルーク・スカイウォーカー レイア姫 オビ・ワン・ケノービ
いよいよ宇宙へ飛び立つルーク・スカイウォーカー
いよいよ、タトゥイーンから飛び立つ決意をしたルークたちが、宇宙船を探します。
タトゥイーンの宇宙船のドッグに向かう途中で帝国軍のストーム・トルーパーに呼び止められますが、オビ・ワンがフォースと言われる超自然的な力でトルーパーたちの心を操り、事なきをえます。
ここで、最後のメインキャストのハン・ソロとチューバッカに出会います。
オビ・ワンがハン・ソロと話し価格交渉を進め、「ソロ船長の宇宙船のミレニアム・ファルコンがいいみたいだ」ということで、いよいよ出発というところで、帝国軍の追っ手が迫ってきます。
それに加えて、ハン・ソロは首に懸賞金がかけられているお尋ねものでした。
ルークたちとの出会いの場だったバーにも追っ手が来て、ハン・ソロを呼び止めますが、テーブルの下に隠し持った銃で一瞬で片をつけ、何事も無かったかのように立ち去ります。
このシーンがめちゃかっこいいんですね。
これで女性ファンが急増したことは間違いありません。
このシーンまでで、スターウォーズのメインキャストがほぼ登場し、話に引き込まれていきます。
ちなみに、この辺りまで見て興味がわかない人はスターウォーズには向かないかもしれません。
私の妻が全く興味がわかない人のうちの一人です。
この世界に引き込まれる人はここら辺のシーンまでにスターウォーズの世界に出てくるほとんど全ての要素が詰まっているのでこの辺りからもう感情移入しまくりです。
ルークが宇宙に飛び立つまでにスターウォーズの世界観がほぼ出ている
・メインキャラクターが全て登場
・ライトセーバー(光る剣)が登場
・フォース(超自然的な力)の片鱗
デス・スターへの潜入からレイア姫を救出するも大きな犠牲も

ここではデス・スターというとてつもなく大きな人工惑星型の攻撃要塞が登場します。
この要塞の放つレーザービームの破壊力がレイア姫の育った惑星で試されてしまいます。
惑星一つが木っ端微塵にされるほどのすさまじい破壊力。
ミレニアム・ファルコン号で光速移動してデス・スターに近づいたルークたちは惑星と見間違えるような人工の惑星型の攻撃要塞を目の当たりにし、ただならぬ不気味さを感じUターンして離れようとするのですが、何かの力でファルコン号がデス・スターに引き寄せられ最早逃げられない状態。
期せずして、帝国軍の懐深くに飛び込むことになったルークたち。
ここでドタバタ活劇が始まるのですが、ここでレイア姫を救い出しいよいよ脱出。
ここで、それぞれのキャストの持つ個性がいかんなく発揮されます。
でもその前にファルコン号をデス・スターに引き込んだ磁界を解除する必要がありオビ・ワンが別行動でその磁界を解除しに行きました。
ライトセーバーの対決がついに実現するも結末は無残に
ファルコン号で落ち合うことになっていた一行はそこでダース・ベイダーとオビ・ワンがライトセーバーで対峙しているのを見ることになります。
老人と得体の知れない黒い甲冑に身を包んだ大男(この時点ではロボットか人間かわからない)との対決に、これはダース・ベイダーには勝てないだろうなと悪い予測をしてしまいます。
予測通りというか、ルークが見ていることを確認したオビ・ワンは剣を引き真っ直ぐに立て動きを止め、斬ってくれと言わんばかりのポーズ。
これは何かの必殺技の登場か?と思うのもつかの間にダース・ベイダーが遠慮なく斬りかかりオビ・ワンは斬られるのですが、不思議なことに衣服だけが残り、その亡骸は消えています。
オビ・ワンの登場は映画に箔をつけた
裏話になりますが、この映画の撮影開始当時、メインキャストのルーク役のマーク・ハミルやレイア姫役のキャリー・フィッシャー、ハン・ソロ役のハリソン・フォードともにまだ駆け出しで無名だったため映画の配給会社のFOX社の重役たちはこの映画について、あまりよく思っておらずどちらかと言えば難癖をつけて撮影を中止させようとしていました。
そんな中、オビ・ワン・ケノービ役にその当時既に様々な映画で活躍していた名優アレック・ギネスがキャストとして登場し、外野の雑音を消し去りました。
演技中はもちろんのこと演技外でもプロの役者とはどういったものかということを身をもって当時の若手たちに教える存在でした。
オビ・ワンはルークの心の中に住まいを移した
斬られた瞬間にルークの「Noooo!」という声が響き渡り、ルークが敵討ちのやけくそモードに入ろうとするのですが、そこでオビ・ワンの「走れ、ルーク」という声が聞こえ帝国軍が大挙して押しかける前にファルコン号にハン、レイア、チューバッカと2体のドロイドとともに駆け込みデス・スターを脱出します。
ここでジェダイ騎士についてお話が必要ですが、ライトセーバーを使うのは最早善悪関係なくジェダイ騎士の証みたいになっています。
このライトセーバーを含む特別な戦いのために訓練を受け師匠から認められた者がジェダイを名乗ることができます。
オビ・ワンはそのジェダイでしたが、ジェダイは肉体の命を失うと、実体が無くなりその人の心に直接語りかける霊のような存在になるのです。
その初めての語りかけがこの「走れ、ルーク」でした。
ライト・セーバーでの戦いのシーンは西洋のフェンシング風ではなく、日本武道に習い、剣を両手で持って戦うスタイルが貫かれた。
映画はクライマックスへ・・・デス・スターを破壊

ルーク達が命がけで持ち帰った、デス・スターの見取り図から弱点を見つけ出し、わずか直径2メートル程の穴に爆弾を落とし込めば、デス・スターの真ん中にある原子炉に直接届きまるごと破壊できることがわかり、作戦が実行に移されます。
残された時間は、デス・スターが反乱軍の基地、惑星ヤヴィンを射程圏内に捕らえるまでの20分程しかありません。
間に合わなければ、惑星もろとも木っ端微塵です。
ルークはXウイング・スターファイターという戦闘機に乗り込みますが、ハン・ソロは報酬を受けとったところで、軍を離れる用意をしていました。
ともに死闘をくぐり抜けた友として、共に戦ってくれることを期待していたルークはハンに憎まれ口をたたいて残念がりますが、レイア姫がそれをなだめる大人っぷりを見せ、王女の風格を見せます。
オビ・ワンの語りかけがルークを救う・・・友も帰ってきて
戦闘機で編隊を組み、デス・スターに突入し爆弾を直径2メートルの穴に入れようと試みますが、帝国軍側も戦闘機を出撃させ撃ち落としにかかってきます。
爆弾投下も穴に入る直前に入り口で爆発してしまったり、うまくいきません。
デス・スターが惑星ヤヴィンを射程圏内に捕らえようと迫ってきます。
そこへ更にダース・ベイダーまでもが戦闘機で出撃してきて、次々と反乱軍の戦闘機を撃ち落としていきます。
そして、いよいよデス・スターがヤヴィンを射程圏内に捕らえ、レーザーの発射準備が始まります。
ここで、再びオビ・ワンの「自分の感覚を信じろ」という声が聞こえ、それまで照準機を使って穴に入れようとしていたのを、照準機を目から外して脇へどけて、目を見開き集中します。
背後からはベイダーの戦闘機が迫り、ルークの戦闘機に照準をしぼり万事窮す!
でも、ここでなかなかベイダーが照準を合わせられず「フォースの強いやつめ」とつぶやき、何かを感じとっています。
それでも、ベイダーが照準を合わせいよいよ発射ボタンを押そうとしたその時、脇のほうから軍を離れたと思っていたハン・ソロのミレニアム・ファルコン号が援護射撃をしてベイダーを吹き飛ばします。
ここでファルコン号に完全に破壊されずに弾き飛ばされる形で戦闘機ごと、どこかへ行ってしまい死んだかどうかわからないようにぼんやりさせたのは、メインキャストの証ですね。
その直後に、ルークは感覚を研ぎ澄ませて発射ボタンを押し、ミサイルは吸い込まれるように穴に入っていきます。
直撃を確信した反乱軍部隊がデス・スターを離れて行く後ろでデス・スターの大爆発が起こり反乱軍の大勝利でフィナーレ。
そして最後は王女レイア姫から、ルークとハンがメダルをかけられ、その脇でR2-D2が「僕も活躍したのに~」と言わんばかりの地団駄をふんで場を和ませてハッピーエンド!
とうお話です。
どうでしょうか?興味を持っていただけましたか?
映画製作時の裏話


この映画の大ヒットにより、監督のジョージ・ルーカスやキャスト達は一躍時の人となり、前評判を覆す結果を残したわけですが、このヒットの背景にはアメリカ社会のその時代の空気感がありました。
当時はベトナム戦争直後ということもあり、戦争の影響がアメリカ社会に暗い影を落としていました。
アメリカ社会は世の中を明るくしてくれる娯楽を求めていました。
そこへ登場したのが、ジョージ・ルーカスがスペース・オペラと称したスターウォーズでした。
映画の宇宙空間での撮影は公開半年前でもほぼ未完成だった
最後の山場となるデス・スターの戦闘シーンはその当時の最新のSFXを駆使するためにジョージ・ルーカスが新たに会社を立ち上げ作ることにしたのですが、撮影が押しに押していたため特殊撮影の部分が直前まで手付かずでした。
映画の公開は当時1976年のクリスマスに公開予定だったのですが、撮影の遅れのため半年後の1977年夏の公開に予定変更となり、その間ジョージ・ルーカス監督は寝る間も惜しんで撮影に奔走しました。
キャラクターの名前や声優も迷走した
撮影前の構想段階からストーリーやキャラクター名は迷走しました。
ハン・ソロは変な宇宙人だったり、ルーク・スカイウォーカーの名前が初めはルーク・スターキラーだったりと、今の形になるまでにかなりの迷走がありました。
ダースベイダーの声は当時は鎧の中に入って演じている俳優デイブ・プラウズの声で撮影されていましたが、少し甲高い声だったためイメージに合わず、別の俳優ジェームズ・アール・ジョーンズがアフレコで声を吹き込みました。
ジョージ・ルーカスの徹底的なこだわりがあり、二転三転したこともあります。
最初はR2-D2の声は赤ん坊の声にする予定でしたが、しっくりこないことと、声のバリエーションを演じきることができなかったため、音声担当の方が自分の声で色々なバリエーションを作り、それをデジタル処理で今のR2の声にしあげました。
スターウォーズ エピソード4:まとめ

スターウォーズの今回はエピソード4のあらすじを紹介しました。
今、改めて見ると映像が古い感じはするのですが、DVDで出ているものは圧倒的にノイズが少なくきれいに再生されています。
また、今まで劇場公開版ではカットされていたシーンもDVDでは公開されています。
エピソード4に関しては穴の空くほど繰り返し見たので、どのシーンが新たに加わったものかを探すのはおもしろかったです。
配給がFOXからディズニーになったりと映画をとりまく様相は変わりますが映画の持つ輝きは40年以上経った今も変わりません。
今でこそ古さを感じるところもありますが、同時代に公開されたSF映画と比較するとこの映画がどれ程優れているかがわかります。
今回のブログを読んで興味を持った方は是非、次回作の「ローグ・スクワドロン(原題) / Rogue Squadron」の公開までに全作品を見ておくことで、より楽しむことができると思います。
以上、今回はスターウォーズ エピソード4のあらすじについてでした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。