こんばんは。
今回は映画の話です。
1999年に発表され一大ブームを巻き起こした「マトリックス」の4作目にあたる「マトリックス レザレクションズ」が2021年12月22日に公開されることになりました。
今作は1作目「マトリックス」の続編にあたるもので2作目「マトリックスリローデッド」、3作目「マトリックスレボリューションズ」とはつながっていません。
そして、今回のキャストはネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー=アン・モスらが続投しますが、残念ながら宿敵エージェント・スミス役の俳優ヒューゴ・ウィーヴィングは続投していません。
バラエティー番組で時々放送される「逃走中」のエージェントはこのマトリックスからパクってますし、その影響力は大きかっただけに残念です。
今回はマトリックスをそもそも見たことがない方に世界観を知って頂こうということと、エージェント・スミスの俳優についてお話します。
マトリックスのエージェント・スミスの俳優は誰?

大ヒットした過去のマトリックス3部作のエージェント・スミスはオーストラリアの俳優ヒューゴ・ウィーヴィングが演じていました。
しつこくネオたちを追い回して、しかも不死身でタフな敵役を演じ抜群の存在感を放ってきました。
ヒューゴのもう1つの代表作として「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のエルロンド役もあります。
この頃はマトリックスの撮影時期とも近いこともあり、かなり忙しかったはずです。
それから十数年の年月を経て「マトリックス レザレクションズ」の撮影に入る前にキャストの選定がありました。
今回も引き続き、キアヌリーブスとキャリー=アン・モスは出演していますが、宿敵エージェント・スミス役のヒューゴ・ウィーヴィングは出演しません。
当時ラナ・ウォシャウスキー監督は彼の続投を望んでいて、2019年にヒューゴに連絡し脚本の読み合わせまでしました。
そうです、当初は出演予定で脚本まで製作されていたのです。
そして、日程やギャラ、そして契約の話まで進んだそうです。
問題はヒューゴの方に2019年11月から2020年3月まで別の舞台の仕事が入っており、ヒューゴは2020年5~7月でマトリックスの出演シーンを撮影できると思ったそうですが、その後ラナ監督は交渉から降りてしまったとのことです。
ラナ監督は予定変更もありうるとしてもっと長い期間でヒューゴの予定を抑えたかったのでしょうね。
実際、当初の予定は2022年5月に上映開始でしたが2021年12月上映開始と早まりました。
エージェント・スミスとは?
マトリックスの中でも黒いスーツを着てサングラスをかけ、無表情でネオを追いかけてくるエージェントは不気味ですが、マトリックスをスリリングに仕上げてくれるキャラクターです。
このエージェントというのは、マトリックスのプログラムの中を巡回して監視する役割を持っています。
マトリックスを破壊しようとする者を排除するために存在する、パソコンのセキュリティーソフトの様な存在です。
あくまでもプログラムなので実態を持たず、マトリックス内の人間に憑依して動くため、エージェントが人間からエージェントに変わるシーンが出てくるのは、その人に憑依したシーンを描いています。
そういうわけで、やっかいなことにマトリックス内でエージェントが倒されても、命が無くなるわけではなく他の人に憑依して活動を再開します。
エージェント・スミスは3人1組で動くエージェントのリーダーです。
エージェント・スミスの代役が決定
エージェント・スミスは登場しないかもしれないと噂されていましたが、代役の決定が発表されました。
ネットフリックスのオリジナルドラマの「マインドハンター」で主役を務めているジョナサン・グロフという俳優です。
ジョナサン・グロフはディズニー映画「アナと雪の女王」でクリストフの声優も務めました。
若返りをしたエージェント・スミスの動きに注目です。
キアヌ・リーブスはだいぶ年をとりましたが、どの様なアクションが描かれるのでしょう。
モーフィアスも代役が決定
作品の重要なキャラクターで忘れてはいけないのはモーフィアスです。
モーフィアスに関しては3部作で演じたローレンス・フィッシュバーンには最初から声がかからなかったとのことで、ラナ・ウォシャウスキー監督の構想の中にはローレンス・フィッシュバーンは無かったようです。
でも、代役が発表されていてヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世という俳優がモーフィアスを演じます。
これも若返りをはかったのでしょうか。
脇を固める役者さんが若返りをしているのに、オリジナルキャラで貫くネオとトリニティーの演技がどの様なものになるか不安でもあり期待もあります。
マトリックスの世界観を紹介

マトリックスとは仮想現実の空間のことです。
マトリックスは人間との戦いに勝利したコンピューターが作り出し、人間は虚構の世界をコンピューターに見せられながら生活しているというものです。
現実の人間は後頭部に太いパイプを刺された状態でまるでつるに成る果実のようにつながれ固定されており、栽培されている植物のようになっており動くこともできません。
人間がコンピューターを動かす電池として栽培されているのが現実の世界
今、目の前の現実が全てマトリックスだと知ってしまったら、人間はどうするのか?
というのが、マトリックス全体に流れているテーマです。
マトリックスはアクションシーンが話題に
ネオとトリニティーが銃撃をよけながら、少しも息切れすることなく次々と相手を倒していくところは圧巻です。
残虐なシーンが苦手な方も見ることができるように、血が流れたり人の手足がもげるような残虐な描写は一切ありません。
この様な銃撃シーンを誰にでも見せるのはこの時代にはあまりふさわしくないかもしれませんが、しっかりとわりきって楽しめる方はかっこいいネオとトリニティーに釘付けでしょう。
カンフーのアクションも取り入れられており、アクション映画が好きな方は既に見た方も多いでしょうね。
マトリックスは回転カメラワークの元祖?
今でこそ当たり前のように様々な映画でこの手法が取り入れられていますが、アクションシーンを一時停止、もしくはスロー再生してその周囲をカメラがぐるりと回る撮影手法は、マトリックスで初めて取り入れられた方法です。
ワイヤーアクションで超人的な飛躍を見せ、その周りをカメラがぐるりと回るということでワイヤーアクションとの相性がよい撮影方法で、そのアクションの異常性を余す所なく伝えています。
あまりのインパクトゆえ、その後のアクション映画で続々とこの手法を取り入れた映画が発表されます。
マトリックス レザレクションズが与えるインパクト

22年の年月を経て再始動した本作ですが、いったいどの様な話になるのか、期待が高まります。
現状では予告ムービーが公開されていますが、このムービーではストーリーの全貌を想像することができるだけで、どの様に展開していくのかはわかりません。
キアヌ・リーブスも初回作品の公開から既に20年以上が経って、いいおじさんになってますし、半ば世界中が忘れた頃に発表される話がどの様なものになるのか予想するのが難しい状態です。
この作品から新たな続編につながっていくのか、この1作品で終わるのかは、興行収入次第でしょうね。
CGで人を驚かすことが難しくなった時代に何を見せる?
20年前は実写と背景を組み合わせるだけでも難しい作業だったと思いますが、現在の映像技術の革新でスマホのアプリですらちょっとしたCGを作れる時代に、世間の目は肥えていて大概のことには驚くことは無くなっています。
驚きの目を持って賞賛された20年前を引き継ぐだけでは、ヒットは難しいです。
初代「マトリックス」を見た私の様なおじさんは懐かしさもあり、どんな話かという好奇心もあり観る人は多いと思いますが、今回初めてマトリックスを知った人にはどの様に思われるのでしょうか。
マトリックスのエージェント・スミスの俳優は誰?:まとめ

とうわけで、個人的にはマトリックス最新作「マトリックス レザレクションズ」の期待は高まるばかりです。
エージェント・スミスの俳優が新しい人に引き継がれて再び登場することがわかり、寂しいようなうれしいような感覚です。
ネオとの戦いではアクションシーンが欠かせない気がします。
そのための監督の若返りの意図もあったのかもしれません。
ネオとトリニティーは続投ですが、20年前の様なキレのある動きは難しい気がしているので、今回はストーリーとより精緻に仕上げるCGに期待しています。
というわけで今回は2021年12月22日公開の「マトリックス レザレクションズ」の中でエージェント・スミスを演じる俳優についてのお話でした。